福祉用具専門相談員はこんな仕事をしている

福祉用具専門相談員の仕事内容は、主に4つに分けられます。まず、福祉用具の相談と選定の仕事です。利用者から悩み事や、福祉用具を使ってどういった生活を送りたいのか聞き出し、相談に応じます。本人の身体状況、住居などの環境などの諸条件を考慮しながら、適切な福祉用具を選んでいく訳です。

次にその相談内容を踏まえて、福祉用具の利用に関する計画書の作成に取り掛かります。これは、介護保険制度に基づく福祉用具サービスの利用に際しては、相談員が計画書を作成する決まりになっているからです。具体的には福祉用具サービス計画書という書類に、氏名や年齢、要介護度といった個人情報の他、導入の目的や理由を記入していきます。3番目は、福祉用具の調整や取り扱いの説明です。福祉用具は計画書に基づいて準備され、利用者の元に納入されますが、それを本人の身体状況や使用環境に適合するように調整するのです。同時に、福祉用具の特徴や安全で正しい操作方法、取り扱い上の注意点などの説明もします。

最後は訪問確認です。福祉用具は納入してそれで終わりではありません。福祉用具専門相談員はその後も利用状況の確認のため、定期的に本人宅を訪問し、点検や交換などの作業に当たらなくてはなりません。他にも、不具合や不都合があれば適切な処置を講じますし、利用者の身体状況や住環境などに変化があった際には、別の福祉用具の導入を提案することもあります。この訪問確認で明らかになった問題点や利用目的の達成具合などの情報は、ケアマネージャーにも共有されます。